夏場になり、エアコンを使用するので中国電力の電気料金のプラン別の比較をしてみました。
一般的な家庭がよく使用する。3つのプランを比較してみました。
従量電灯Aプラン ーー>規制料金
シンプルコース ーーー>自由料金
スマイルコース ーーー>自由料金
電気料金には、体系が大きくを分けてふたつあります。規制料金と自由料金です。為替が大きく円安に振れたり、石油や天然ガスの輸入価格が高騰する場合には、規制料金の方がお得です。規制料金は政府の承認がないと勝手に料金を上げることができません。自由料金は電力会社が自由に料金設定ができます。
電気代の規制料金と自由料金の違い
電気料金には、大きく分けて「規制料金」と「自由料金」の2種類があります。
1. 規制料金
電力会社が国に申請し、国が認可した料金プランです。
地域ごとに決められており、全国どこでも同じ電力会社・同じプランなら料金は同じです。
料金は燃料価格の変動に応じて毎月見直されます(燃料費調整制度)。
安定した料金設定ですが、自由料金に比べて割高になる場合があります。
プランの選択肢は限られます。
2. 自由料金
電力会社が独自に設定した料金プランです。
電力会社やプランによって料金設定が異なり、多様な選択肢から選ぶことができます。
時間帯別料金やセット割引など、お得なプランもあります。
電力会社によっては、再生可能エネルギーを積極的に利用したプランもあります。
燃料価格の変動が料金に反映されるため、規制料金よりも料金が変動しやすくなる可能性があります。
【どちらがお得?】
一概にどちらがお得とは言えません。
規制料金: 安定した料金を求める方におすすめ
自由料金: 料金の安さやプランの豊富さを求める方におすすめ
中国電力のシンプルコース、スマイルコース、従量電灯Aの料金比較
一か月に300kwh使用するとして計算しました。(2024年7月現在)別途、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。これはコースに拘わらず、使用電力量に比例して付加されるので同一金額です。燃料費調整額は政府の補助金がある場合はマイナスになりますが、なくなるとプラスになります。再生可能エネルギー発電促進賦課金は変動しますが、月間で数百円程度です。
300kWhの月間使用量に対する3つのコースの電気料金比較表を作成しました。結果は以下の通りです:
- 従量電灯A: 12,324.68円
- シンプルコース: 13,307.70円
- スマートコース: 12,312.92円
この結果から、300kWhの使用量の場合:
- 最も安いのはスマートコースで、12,312.92円です。
- 従量電灯Aは僅差で2番目に安く、12,324.68円です。
- 最も高いのはシンプルコースで、13,307.70円です。
スマートコースと従量電灯Aの差額はわずか11.76円ですが、シンプルコースはこれらより約1,000円高くなっています。
使用量や生活パターンによって最適なプランは変わる可能性がありますが、300kWh/月の使用量であれば、スマートコースが最も経済的な選択肢となります。
400kwhを超えるとシンプルコースの方がお得です。
計算内訳:
1. シンプルコース
- 基本料金: 1,844.70円
- 電力量料金: 38.21円 × 300kWh = 11,463.00円
- 合計: 1,844.70円 + 11,463.00円 = 13,307.70円
2. 従量電灯A
- 基本料金: 759.68円
- 電力量料金:
最初の15kWhまで: 基本料金に含まれる
15kWh超120kWhまで: 32.75円 × 105kWh = 3,438.75円
120kWh超300kWhまで: 39.43円 × 180kWh = 7,097.40円
- 電力量料金合計: 3,438.75円 + 7,097.40円 = 11,565.00円
- 合計: 759.68円 + 11,565.00円 = 12,324.68円
3. スマートコース
- 基本料金: 669.92円
- 電力量料金:
最初の15kWhまで: 基本料金に含まれる
15kWh超120kWhまで: 32.01円 × 105kWh = 3,361.05円
120kWh超300kWhまで: 39.43円 × 180kWh = 7,097.40円
- 電力量料金合計: 3,361.05円 + 7,097.40円 = 11,643.00円
- 合計: 669.92円 + 11,643.00円 = 12,312.92円