Google検索広告のクリック単価はオークションによって決まります。
キャンペーン単位ではなくグループ単位で見ることが重要です。
Google広告のオークション分析レポート
この表は Google検索広告の オークション分析(Auction insights)で、私の広告が参加した検索オークションにおいて「どのドメインと、どの程度同じ場で競り合い、どの位置関係だったか」を示します。

各列の意味(見方)
1) 表示 URL ドメイン
同じオークションに参加した広告主のドメインです。(伏せています)
「自分」は私のアカウント。
2) 競合の評価(分析用にメモしました)
これはGoogleの標準指標ではなく、私のメモ(競合する/しない等の所感)です。
3) インプレッション シェア(Impression share)
その期間に、私が獲得できた表示機会のうち 実際に表示できた割合です。
- 自分:71.52% → 表示機会の約7割は取れている、という意味。
- 競合が「<10%」の場合:その競合は、私と同じオークションに出ても表示できた割合が小さい(もしくは参加自体が少ない)です。
※注意:これは「市場全体に対して」ではなく、私が参加したオークション集合の中での割合です。
4) 重複率(Overlap rate)
私が表示された回のうち、同時にその競合も表示されていた割合です。
例:ある競合の重複率が高い=私と検索テーマ/地域/時間帯が近く、よくぶつかっています。
5) 上位掲載率(Position above rate)
私と競合が同時に表示されたとき、競合相手の広告が私より上に出た割合です。
高いほど、競合の方が上に来やすい(=競合の広告ランクが強い局面が多い)ということ。
6) 上部表示率(Top of page rate)
そのドメインの広告が表示された回のうち、検索結果の上部(通常、自然検索の上)に出た割合です。
自分:84.07% → 出たときは上部に出ている比率が高い。
7) 最上部表示率(Absolute top of page rate)
表示された回のうち、最上部(1位枠)に出た割合です。
自分:72.57% → 表示されたときの多くで1位枠を取れている。
8) 優位表示シェア(Outranking share)
その競合に対して、私が より上に出た もしくは 私が表示され競合相手が表示されなかった割合。
高いほど「その競合より優位」な時間が多いです。
このレポートから読み取れること
1)広告が表示された時は強い
- 上部表示率 84%・最上部表示率 72%はかなり高いです。
- → 露出できた場面では、上の枠を取れていることが多い。
2) それでもインプレッションシェアが100%でない(71.52%)
→ 残り約28.5%の表示機会を逃しているということです。
原因は一般に「予算」か「広告ランク」ですが、つまり「取れる時は上に出るが、取れない時はそもそも参加できていない/負けている」タイプの形もある。。
3) 競合の多くが「<10%」でも油断は禁物
競合側のISが<10%でも、私とよく重複する(重複率が高い)、あるいは上位掲載率が高い相手がいるなら、その相手が"本当の競合"です。
(この表では重複率・上位掲載率の列もあるので、そこが高いドメインが要注意です)
次に見るべき「要点」
表示回数を最優先で増やしたいなら、オークション分析は 次の2列が特に重要です。
- 重複率が高い競合:ぶつかっている相手(対策の優先)
- その相手の 上位掲載率が高い:上を取られやすい=入札/品質で負けやすい