Google検索広告で「インプレッションシェア」で出稿していました。シェア率を変更すると、一日の表示回数が「3回」や「5回」のままピタッと止まってしまいました。
管理画面は「入札戦略学習中」になっていて表示は7日間学習中です。(検索広告は、少しキーワードをいじっただけでも、すぐ「入札戦略学習中」になります。)一週間も待てません。
「設定は間違っていないはずなのに、なぜ?」と焦ってしまいました。
これは、「データ不足」と「高すぎる目標設定」によって、GoogleのAIが身動きを取れなくなっている状態(フリーズ状態)の可能性があります。
新しいキャンペーンを立ち上げたばかりの時や、限られた予算で運用する場合に、当面の間「クリック数の最大化」という入札戦略を選んだほうが良い3つの理由があります。これについて説明します。
優秀なAIも「データ(過去の実績)」がないと働けない
Google広告の自動入札(AI)は非常に優秀です。しかし、AIが「この人に広告を出せば成果が出る!」と判断するためには、過去の膨大なデータ(表示実績、クリック実績、コンバージョン実績)という「エサ」が必要です。
過去のデータが全くない立ち上げ初期に、「コンバージョン(予約や問い合わせ)を最大化して!」や「検索結果の〇%の割合で必ず表示させて!(目標インプレッションシェア)」といった高度な目標を与えると、AIはどうなるでしょうか?
AIは「失敗して無駄なお金を使ってはいけない」と警戒し、配信を極端に絞ってしまいます。その結果が、いつまで経っても終わらない「入札戦略学習中」なのです。
当面「クリック数の最大化」で運用すべき3つのケース
以下のいずれかに当てはまる場合は、高度な入札戦略はいったんお休みして、「クリック数の最大化」に変更することをおすすめします。
1. キャンペーンを作りたてで、データが全くない場合
新しいキャンペーンには、過去のクリックデータがありません。まずは「クリック数の最大化」を設定し、「指定した予算内で、とにかくサイトに人をたくさん連れてきて!」とAIに指示を出しましょう。アクセスが集まることで、徐々に「どんな人がクリックしてくれるのか」というデータが蓄積されていきます。
2. 「1日の予算」に対して「クリック単価」が高い場合
例えば、「ダイエット」や「サプリメント」などのキーワードは競合が多く、1クリックの単価(CPC)が1,000円近くになることも珍しくありません。
もし1日の予算が5000円しかない場合、数回クリックされただけで予算が尽きてしまいます。この厳しい条件で「目標インプレッションシェア」などの戦略を設定すると、AIはオークションに参加すること自体をためらい、広告が全く表示されなくなってしまいます。「クリック数の最大化」にすることで、AIは予算内で獲得できる安いクリックを拾い集めてくれるようになります。
3. 設定を少し変えただけで、すぐ広告が止まってしまう場合
データが少ない状態でキーワードを少し追加したり、目標値を少し上げただけで、AIは「計算のやり直し」に入ってしまいます。「クリック数の最大化」はAIに対する縛りが緩いため、設定変更後も比較的すぐに配信が再開されやすいというメリットがあります。
【重要】設定時のたった1つの注意点
「クリック数の最大化」に変更する際、絶対に忘れてはいけない設定があります。
それは、「上限クリック単価(上限CPC)の設定」です。
入札戦略を変更する画面で、「上限クリック単価を設定します(任意)」という項目に必ずチェックを入れ、上限金額(例:800円など)を入力してください。
これを設定しないと、AIが「クリックを獲得するためならいくらでも使っていいんだ!」と勘違いし、1回のクリックに数千円を使ってしまう危険性があります。「任意」と書かれていますが、実質的には「必須」だと覚えておきましょう。
まとめ まずは「データ」を集めることから始めよう
Google広告を成功させるための王道ステップは以下の通りです。
- 【第一段階】 「クリック数の最大化」で、まずはサイトへのアクセスとデータを集める。
- 【第二段階】 コンバージョン(予約や電話)のデータが月に15件〜30件ほど溜まってきたら。
- 【第三段階】 満を持して「コンバージョン数の最大化」などの高度な自動入札に切り替える。
「広告が表示されない」「学習中から進まない」とお悩みの方は、ぜひ一度、入札戦略を「クリック数の最大化」に変更して、数日間様子を見てみてください。ピタッと止まっていた広告が、嘘のように動き出す可能性があります。