FNNオンラインによると中国人がマイナンバーカードを1万枚偽造したとのことです。
1万枚のマイナンバーカードなどを偽造したとみられる、中国人の女が逮捕された。
周桜テイ容疑者(26)は11月、大阪市の自宅でマイナンバーカードなど、22枚を偽造した疑いが持たれている。
周容疑者の自宅からは、個人データおよそ3,000件のほか、ICチップつきの白紙カード750枚などが見つかり、6月以降、マイナンバーカードや在留カードなど、1万枚が偽造されたとみられている。
周容疑者は、偽造カードの印刷に使うパソコンやプリンター、顔写真などのデータは中国から送られてきたと話していて、警視庁は海外に指示役がいるとみて背景を調べている。
目次
- 1. 何が起きた?偽造マイナンバーカード報道のポイント
- 2. 一般利用者が警戒すべき「本当のリスク」
- 3. よくある詐欺パターン(暗証番号・停止手続きの誘導)
- 4. 紛失・盗難時にやること(最短ルート)
- 5. 暗証番号が分からない/ロックしたときの対処
- 6. コンビニ交付(住民票など)での注意点
- 7. 最後に:チェックリスト(暗証番号・停止・注意点)
1. 何が起きた?偽造マイナンバーカード報道のポイント
FNNの報道では、偽造マイナンバーカードに関する事件として、容疑者が逮捕され、偽造に使われたとみられる押収品の画像も掲載されています。報道内では、ICチップ内の情報は複製が困難で、ICチップを使った認証やサービスが悪用される心配は小さい一方、券面確認だけの本人確認が残ると悪用の余地がある、という趣旨も述べられています。
2. 一般利用者が警戒すべき「本当のリスク」
一般利用者の立場では、次の2つが現実的です。
- (A)カードの紛失・盗難:拾われたり盗まれたりしたカードを起点に、悪用・なりすましが狙われる
- (B)暗証番号(PIN)を盗む詐欺:電話・SMS・偽サイトで「暗証番号を教えて」「今すぐ停止が必要」などと誘導される
デジタル庁は、紛失・盗難時に電話で「一時利用停止」ができること、ICチップの読み取りには暗証番号や顔認証が必要であることなど、安全性の仕組みを整理しています。(https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/safety)
つまり、「カードそのもの」+「暗証番号」が揃うと困る場面が増えるため、詐欺師は「カードの受け渡し」や「暗証番号の聞き出し」に全力で寄せてきます。
3. よくある詐欺パターン(暗証番号・停止手続きの誘導)
次のような連絡は、まず疑ってください(典型例)。
3-1. 「あなたのマイナンバーカードが偽造されている」→暗証番号を聞く
行政機関やコールセンターを名乗って不安を煽り、暗証番号(4桁や6〜16桁)を聞き出そうとします。暗証番号は本人がカードやサービスを使うためのものであり、他人に渡す理由がありません。
3-2. 「すぐ止める必要がある」→偽サイト・偽アプリへ誘導SMSやメールのリンクから偽サイトへ誘導し、個人情報や暗証番号入力を狙います。リンクは開かず、公式サイトからアクセスするのが基本です。
3-3. 「職員がカードを回収に行く」→カード自体を奪う
カードを物理的に渡してしまうと、暗証番号が別経路で漏れていた場合に被害が拡大します。カードは銀行カードと同様に扱い、他人に渡さないことが大前提です。安全性ページでも、紛失時の対応が整理されています。(https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/safety)
4. 紛失・盗難時にやること(最短ルート)
結論:「見つからない」と思った時点で、まず一時利用停止が最優先です。
4-1. まず電話で一時利用停止(24時間365日)
マイナンバーカード総合サイトの案内では、紛失・盗難などによる一時利用停止について、マイナンバー総合フリーダイヤル 0120-95-0178が案内されています。音声ガイダンスで該当番号を選択する方式で、紛失・盗難による一時利用停止は24時間365日受付と記載されています。 (https://www.kojinbango-card.go.jp/contact/tel/)
電話:0120-95-0178(マイナンバー総合フリーダイヤル)
※ページ内に、受付時間・ナビダイヤル・外国語対応などの案内もあります(必要に応じて確認)。
4-2. その後:必要に応じて自治体窓口で再交付など
停止は「悪用を止める」応急処置です。再交付などの手続きは、状況に応じて自治体窓口で進めます(急ぎの手続きがある人は特に早めに相談)。
5. 暗証番号が分からない/ロックしたときの対処
暗証番号は大きく2系統があり、忘れると手続きが止まります。
- 署名用パスワード:英数字6〜16桁
- 利用者証明用パスワード:数字4桁
J-LIS(地方公共団体情報システム機構)の案内では、マイナンバーカードの電子証明書パスワードを、コンビニ等で初期化・再設定できる仕組みが説明されています。また、どちらのパスワードを初期化・再設定する場合でも「もう片方が分かることが必要」などの注意点が明記されています(両方不明だと窓口対応)。(https://www.j-lis.go.jp/jpki/idreset/idreset_index.html)
さらに、同ページ内で案内されているマイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)も、暗証番号リセット等の相談先として記載されています。
6. コンビニ交付(住民票など)での注意点
住民票の写し等をコンビニ交付で取得する際は、端末操作の途中でマイナンバーカード交付時に設定した暗証番号を入力して本人確認する流れが案内されています。つまり、カードを持っているだけではなく、暗証番号の管理が重要になります。 (https://www.lg-waps.go.jp/01-01.html)
注意点としては、コンビニのマルチコピー機等での操作があるため、周囲の視線・のぞき見・置き忘れに気をつけてください。特に最後の「カード取り忘れ」「印刷物取り忘れ」は実害が出やすいです(同ページ内でも手順の中でカードの取り外し等が示されています)。
7. チェックリスト(暗証番号・停止手続き・注意点)
この記事の内容を、「行動できる形」にまとめます。
✅ 暗証番号(PIN)チェック
- 利用者証明用パスワード(数字4桁)を「思い出せる/安全な場所で管理している」
- 署名用パスワード(英数字6〜16桁)を「思い出せる/安全な場所で管理している」
- 暗証番号を、電話・SMS・メールで聞かれても絶対に教えない
✅ 紛失・盗難時の停止手続きチェック
- 紛失・盗難時は、まず一時利用停止を最優先にする
- 連絡先:マイナンバー総合フリーダイヤル 0120-95-0178(紛失・盗難の一時停止は24時間365日受付の案内あり)
✅ 日常の注意点チェック(詐欺・置き忘れ)
- 「偽造が見つかった」「回収に行く」「今すぐ手続き」など、焦らせる連絡は疑う
- 公式手続きは、リンクではなく公式サイトから辿る
- コンビニ交付では、暗証番号の入力・カード取り忘れ・印刷物取り忘れに注意
よくある質問
Q1. そもそもマイナンバーカードのICチップには何が入っているの?
A. 大きく言うと、ICチップには「本人確認のための仕組み(電子証明書など)」が入っています。マイナンバーカードのICチップが“強い”と言われる理由は、単に情報が入っているからではなく、公的個人認証サービス(JPKI)という仕組み(電子証明書)を載せている点にあります。(https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/kojinninshou-01.html)
Q2. 「電子証明書」って何?どんな種類があるの?
A. 電子証明書は、ざっくり言うと「このカード(この人)が本物だと示すためのデジタルな証明書」です。マイナンバーカードの電子証明書には主に2種類があります。
- 署名用電子証明書:電子文書の作成・送信(例:e-Tax等)で、改ざん防止や本人性を示す
- 利用者証明用電子証明書:ログイン用途(例:サイト等へのログイン、キオスク端末等)で本人であることを示す
この整理は総務省ページでも説明されています。
Q3. 結局、「暗号・証明書の観点」で“クローン”は可能なの?
A. 一般にイメージされる「ICカードの内容を読み取って、空チップに書き込む(コピーして同一カードとして使う)」タイプのクローンは、JPKIの設計上、成立しにくいと整理できます。(https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/private-business/jpki-introduction)
理由はシンプルで、JPKIは公開鍵暗号方式を使い、ICチップには秘密鍵が記録される(=本人性の核)一方で、その秘密鍵が外部に出ない前提で作られているためです。デジタル庁のJPKI解説では、公開鍵暗号方式の説明とあわせて「ICチップに秘密鍵を記録している」旨が示されています。
Q4. 「不正に読み出そうとするとチップが壊れる」って本当?
A. デジタル庁の安全性ページでは、ICチップの情報を不正に読み出そうとすると、自動的にICチップが壊れて読み出せなくなる仕組みが説明されています。これは「読み出して複製する」という攻撃の成立を難しくする方向の説明です。 (https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/safety)
Q5.カードリーダーでコピー」って、何がどこまでできるの?
A. 初心者が混乱しやすいのはここで、“読めるもの”と“クローンに必要なもの”は別です。
Q5-1. リーダーで「読める/取得できる」可能性があるものは?
A. 例としては次のようなものが挙げられます。
- 証明書のうち「公開情報」側(公開鍵証明書など)
- 券面相当の情報(アプリや機能によって扱いは異なる)
ただし、これらはそれだけでは本人になりすませません。本人性の核は、カード内の秘密鍵で行う署名・認証の処理側にあります。JPKIは「オンラインで本人認証・改ざん確認を公的に行う」仕組みであり、単なる“データの丸写し”とは発想が異なります。(https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/private-business/jpki-introduction)
Q5-2. クローン成立に必要なのに「コピーできない前提」のものは?
A. 典型的には次の2つです。
- 秘密鍵(本人性の核)
- 秘密鍵を使った署名・認証処理を「同一人物のカード」として通す能力
デジタル庁の安全性説明では、ICチップの不正読み取りへの対抗措置(破壊・読めなくなる)が示され、JPKI解説では公開鍵暗号方式と秘密鍵をICチップに持つ説明があります。両者を合わせると、一般的な「リーダーで吸い出して複製する」型のクローンは難しい、という整理になります。
Q6.偽造カードで健康保険証(マイナ保険証)は通るの?
A. マイナンバーカードを健康保険証として利用する場合、医療機関・薬局の窓口でカードリーダーによる手続きが行われ、顔認証や暗証番号入力等の運用が前提になります(詳細は厚労省FAQに多数)。
実務的な意味合いとして、偽造カードが「券面だけそれっぽい」レベルで、JPKI等の仕組みが正しく通らないなら、カードリーダーを使う運用では止まりやすくなります。一方で、現場がどの程度厳格に「ICでの確認」まで徹底するかがリスクを左右します(これは技術というより運用の話です)。(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40406.html)
Q7.偽造カードで住民票(コンビニ交付など)は取れるの?
A. 住民票の写し等の取得(コンビニ交付など)は、マイナンバーカードで本人確認して進む仕組みです。総務省は、公的個人認証(JPKI)で「なりすまし・改ざん」を防ぐ用途を説明しています。
ポイントは、ここでも“券面の見た目”ではなく、電子証明書(JPKI)で通るかが本質になることです。つまり、クローンが成立しにくい設計であるほど、コンビニ交付のような「ICを使う場面」は突破が難しくなります。(https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/kojinninshou-01.html)
公式リンク
- [個人番号カード総合サイト:電話問い合わせ](https://www.kojinbango-card.go.jp/contact/tel/)(停止・相談窓口の案内) (https://www.kojinbango-card.go.jp/contact/tel/)
- [デジタル庁:マイナンバーカードの安全性](安全性と紛失時対応の説明)(https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/safety)
- [J-LIS:暗証番号の初期化・再設定] (PINリセットの注意点) (https://www.j-lis.go.jp/jpki/idreset/idreset_index.html)