クリニックで健康診断したら、基準値が変更になっていて戸惑いました。ちょっと貧血気味(自覚症状はない)とのことなので、心配していましたが最近変更になった基準に照らしあわせると基準値以内でした。しかし良くわからないのでAIに分析してもらいました。答えは微妙なところがあります。あくまでAIの見解ですので、参考程度にしておきました。
はじめに
2024年に血液検査の一部の基準値が変更されました。この記事では、8月と12月(最新)の検査結果を比較しながら、基準値変更の理由と健康状態の変化について詳しく解説します。
2025年12月

2025年8月

血液検査結果 詳細比較表
白血球系の検査結果
| 検査項目 | 基準値 | 8月の実測値 | 12月の実測値(最新) | 変化 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 白血球数(WBC) | 3500~9700/μl | 4900 | 5500 | ↑600 | ✓ 両方とも正常 |
| 好塩基球(Baso) | 0.0~2.0% | 1.5 | 0.7 | ↓0.8 | ✓ 両方とも正常 |
| 好酸球(Eosin) | 0.0~7.0% | 5.8 | 7.4 🔺 | ↑1.6 | やや悪化(上限付近) |
| リンパ球(Lymph) | 18.0~50.0% | 49.4 | 42.8 | ↓6.6 | ✓ 両方とも正常 |
| 単球(Mono) | 1.0~8.0% | 4.5 | 5.3 | ↑0.8 | ✓ 両方とも正常 |
| 好中球(Neutr) | 42.0~74.0% | 38.8 🔻 | 43.8 | ↑5.0 | 改善(正常値へ) |
赤血球系の検査結果
| 検査項目 | 8月基準値 | 12月基準値 | 8月実測値 | 12月実測値(最新) | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 赤血球数(RBC) | 438~577万/μl | 376~516万/μl | 414 🔻 | 430 | ↑16 改善 |
| 血色素量(Hb) | 13.6~18.3g/dl | 11.2~15.2g/dl | 13.4 🔻 | 14.0 | ↑0.6 改善 |
| ヘマトクリット(Ht) | 40.4~51.9% | 34.3~45.2% | 39.8 🔻 | 42.4 | ↑2.6 改善 |
| 血小板数 | 14.0~37.0万/μl | 14.0~37.0万/μl | 13.1 🔻 | 15.9 | ↑2.8 改善 |
記号の説明
- ✓ 基準値内
- 🔺 基準値上限超過または上限付近
- 🔻 基準値下限を下回る
- ↑ 数値上昇(改善)
- ↓ 数値下降(悪化)
基準値変更の主な理由
1. 日本人の大規模データに基づく見直し
従来の基準値は欧米のデータを参考にしていたり、古いデータに基づいていましたが、近年、日本人の大規模な健康診断データの蓄積により、より日本人に適した基準値への見直しが進んでいます。
2. 個別化医療の進展
年齢、性別、生活習慣などを考慮した、より個別化された基準値の必要性が認識されています。特に今回の検査結果では、赤血球系の基準値が大きく変更されており、これは性別や年齢層に応じたより適切な基準値への移行と考えられます。
3. 測定機器・方法の進化
検査機器や測定方法の技術革新により、より正確な測定が可能になり、それに伴う基準値の見直しが行われています。
4. 日本臨床検査標準協議会(JCCLS)の標準化
医療機関間での基準値のばらつきを減らし、標準化を進める動きがあります。これにより、異なる医療機関で検査を受けても、結果を正確に比較できるようになります。

5. 赤血球系基準値の変更
今回最も大きな変更が見られたのは赤血球系の基準値です:
| 項目 | 8月基準値 | 12月基準値(最新) | 変更内容 |
|---|---|---|---|
| 赤血球数 | 438~577万/μl | 376~516万/μl | 範囲が下方シフト(-62万、-61万) |
| ヘモグロビン | 13.6~18.3g/dl | 11.2~15.2g/dl | 範囲が下方シフト(-2.4、-3.1) |
| ヘマトクリット | 40.4~51.9% | 34.3~45.2% | 範囲が下方シフト(-6.1、-6.7) |
変更理由の考察:
- 8月の基準値: 成人男性に特化した基準値、またはより厳格な健康基準
- 12月の基準値(最新): 年齢・性別を含む幅広い集団向けの基準値(男女共通、または高齢者を含む)
この変更により、8月の検査では基準値下限を下回っていた値が、12月の新基準では正常範囲内に収まるケースが発生しています。これは基準値がより実態に即したものに変更されたことを示しています。
基準値変更がない項目
以下の項目は両検査で基準値の変更がありませんでした:
- 白血球数(WBC): 3500~9700/μl
- 好塩基球(Baso): 0.0~2.0%
- 好酸球(Eosin): 0.0~7.0% ← 変更なし
- リンパ球(Lymph): 18.0~50.0%
- 単球(Mono): 1.0~8.0%
- 好中球(Neutr): 42.0~74.0%
- 血小板数: 14.0~37.0万/μl
検査結果から見る健康状態の変化(8月→12月)
大幅に改善された項目 ✅✅✅
1. 赤血球系の全面的改善
8月の検査では基準値を下回っていた赤血球系の数値が、12月には全て改善し正常範囲内に入りました。
- 赤血球数: 414→430万/μl(↑16、8月は下限割れ→12月正常)
- ヘモグロビン: 13.4→14.0g/dl(↑0.6、8月は下限割れ→12月正常)
- ヘマトクリット: 39.8%→42.4%(↑2.6、8月は下限割れ→12月正常)
改善の意味:
貧血傾向が解消され、血液の酸素運搬能力が向上しました。これにより、疲れにくくなり、体力が回復していると考えられます。
2. 好中球の正常化
免疫機能の重要な指標である好中球が大きく改善しました。
- 好中球: 38.8%(下限割れ)→43.8%(正常範囲)(↑5.0)
改善の意味:
細菌感染に対する抵抗力が回復しました。風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなっています。
3. 血小板数の回復
止血機能の指標である血小板数も改善しました。
- 血小板数: 13.1万/μl(下限割れ)→15.9万/μl(正常範囲)(↑2.8)
改善の意味:
出血時の止血能力が正常に戻りました。
やや注意が必要な項目 ⚠️
好酸球の上昇
- 好酸球: 5.8%→7.4%(↑1.6、基準値上限付近)
好酸球は、アレルギー性疾患や寄生虫感染で上昇する白血球の一種です。8月から12月にかけて上昇しており、軽度のアレルギー反応が出ている可能性があります。
考えられる原因:
- 花粉症などの季節性アレルギー
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
ただし、基準値上限(7.0%)をわずかに超える程度なので、重大な問題ではありませんが、今後の推移を見守る必要があります。
その他の変化
- 白血球数: 4900→5500(↑600、両方正常)
- リンパ球: 49.4%→42.8%(↓6.6、両方正常)
- 好塩基球: 1.5%→0.7%(↓0.8、両方正常)
- 単球: 4.5%→5.3%(↑0.8、両方正常)
これらはすべて正常範囲内での変動であり、問題ありません。
全体的な健康状態の評価
8月時点の状態
- 軽度の貧血傾向(赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット低下)
- 好中球低下(免疫力低下)
- 血小板数低下(止血機能やや低下)
これらは何らかの原因(栄養不足、体調不良、ストレスなど)により、血液の状態が一時的に悪化していた可能性があります。
12月時点の状態(最新)
- ✅ 貧血が解消
- ✅ 免疫機能が正常化
- ✅ 止血機能が回復
- ⚠️ 好酸球がやや高め(アレルギー傾向)
総合評価: 8月から12月にかけて、血液の状態が大幅に改善しています。適切な食事、休息、生活習慣の改善などにより、健康状態が回復したと考えられます。
改善要因の考察
8月から12月にかけて健康状態が改善した可能性のある要因:
1. 栄養状態の改善
- 鉄分、タンパク質、ビタミンB群の摂取増加
- バランスの取れた食事
2. 生活習慣の改善
- 十分な睡眠
- ストレスの軽減
- 適度な運動
3. 季節的要因
- 8月の暑さによる体調不良からの回復
- 12月の気候に体が適応
4. 基準値の適正化
- より実態に即した基準値への変更により、正常範囲が拡大された
今後の推奨事項
1. 現在の良好な状態を維持
現在の健康状態は良好ですので、以下の生活習慣を継続しましょう:
食事:
- 鉄分が豊富な食品(レバー、赤身肉、ほうれん草、大豆製品)
- タンパク質をしっかり摂取(肉、魚、卵、乳製品)
- ビタミンB群(豚肉、納豆、玄米)
生活習慣:
- 7~8時間の質の良い睡眠
- 適度な運動(ウォーキング、軽いジョギングなど)
- ストレス管理
2. 好酸球上昇への対応
好酸球がやや高めなので、アレルギー症状に注意しましょう:
チェック項目:
- 鼻水、くしゃみが出やすい
- 皮膚のかゆみ
- 咳や息苦しさ
- 特定の食品を食べた後の不調
もし症状がある場合は、アレルギー専門医への相談を検討してください。
3. 定期的な検査の継続
今後も3~6ヶ月ごとに血液検査を受け、良好な状態が維持できているか確認しましょう。特に好酸球の推移を見守ることが重要です。
4. こんな症状が出たら早めに受診
- 強い疲労感が続く
- 息切れやめまいが頻繁にある
- 風邪を引きやすくなった
- 出血が止まりにくい
- アレルギー症状(鼻水、くしゃみ、かゆみ)が悪化
まとめ
主な発見
- 赤血球系の基準値が変更: より幅広い集団に適した基準への移行(範囲が下方シフト)
- 健康状態の大幅な改善: 8月の貧血傾向、免疫低下、血小板減少が12月には全て解消
- 好酸球のみやや上昇: 軽度のアレルギー傾向(基準値上限付近)
健康改善のポイント
8月から12月にかけての改善は素晴らしい成果です。以下の点が功を奏したと考えられます:
- ✅ 栄養バランスの取れた食事
- ✅ 十分な休息と睡眠
- ✅ ストレスの軽減
- ✅ 適切な生活習慣
今後のアクション
- ✅ 現在の良好な生活習慣を継続
- ✅ 好酸球の推移を注視(アレルギー症状に注意)
- ✅ 3~6ヶ月後に再検査を受ける
- ✅ アレルギー症状があれば医師に相談
定期的な血液検査は、健康状態を客観的に把握できる重要なツールです。今回のように数値が改善した場合でも、定期的なチェックを続けることで、健康を長期的に維持することができます。
あなたの健康状態は8月から12月にかけて大幅に改善しています。この良好な状態を維持し、さらに健康増進を目指しましょう!
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