現在は、ホームページの表示はすべてと言って良いくらい https:// から始まる暗号化された通信で行われています。ほんの 七、八年前までは、http:// から始まる非暗号化通信でした。
メールも暗号化すべきとの認識がたかまり、現在はメールも暗号化されて通信されています。
この場合、Googleで検索すると、SMTPポートを587とするページもよく見ます。
しかし今は日本国内のほどんどすべてと言っていいくらいメールサーバーは全経路暗号化通信ができる465ポートが使用可能です。
受信ポート
下記番号を設定してください。
POP3 995
IMAP 993
メールソフトにより、POP3ではなくPOPとかPOP3Sとか表示されることがありますが、
入力する数値は同じです。同様に IMAP4とかIMAP4Sとか表示されても同じです。
POPとIMAPの違いは、クラウド上のメールサーバーとPC上の受信メールが受信ボタンをクリックしなればダウンロードされないのがPOPです。ボタンをクリックしなくても同期されているのがIMAPです。
両方ためして、好きな方を採用すれば良いと思います。
接続は、STARTTLSとSSL/TLSのどちらを選択すべきか
どちらもメールの暗号化に使用されるプロトコルですが、STARTTLSはメール送信中に暗号化を開始するのに対し、SSL/TLSは接続が確立された後に暗号化を開始します。
SSL/TLSを使用する場合、一度接続が確立されると、通信の暗号化が常に有効になります。一方、STARTTLSを使用する場合、最初に接続が暗号化されずに開始されるため、接続が盗聴される可能性があります。
しかし、両方のプロトコルは、セキュアなメール通信に使用されることができます。どちらを使用するかは、メールサーバーがどちらをサポートしているかによって異なります。多くのメールサーバーは、両方のプロトコルをサポートしていますが、SSL/TLSがサポートされていない場合は、STARTTLSを使用する必要があります。最近は日本国内のメールサーバーでSSL/TLSがサポートされていないのは、見たことがないのでSSL/TLSで良いと思います。
送信ポート
下記番号を設定してください。
SMTP 465
その他
GmailのようにWEBメールだけでも良いではないかと言う意見もありますが、古いメールを検索する必要がある場合は、自分のPC内にあるほうが圧倒的に検索速度が速いし、並べ替えも速いので私はローカルとWEBメールを併用しています。
これで一応、最低限安心して送信できます。
その他にメールセキュリティーを強化する方法は
SPF
DKIM
DMARC
S/MIME
PGP (S/MIMEがあれば不要)
とあります。
たとえ、小規模企業でも、SPF、DKIM、DMARC、S/MIME又はPGPは対応すべきです。
コストは0ではないですが、あまりかかりません。
別途、私の場合は、どんな仕様で実現しているかを説明したいと思います。