自分のサイト名で検索したら、見覚えのないURLで自分のサイトが表示されていた。2026年10月、私のサイトで実際に起きたことです。
本物のURLは https://murakami.pro ですが、Google検索には https://murakami.pro.siteindices.com という別のサイトが、「Murakami / ムラカミドットプロ」というタイトルと私のサイトの説明文をそのまま使って表示されていました。
実はこのサイト、2023年5月にも一度現れています。そのときはGoogleに報告して約2ヶ月で検索結果から消えましたが、今回また出てきました。前回の記録に、再発の経緯と確認・通報の手順、実際にリンクを開こうとしたときにChromeが表示した警告画面を追記して更新します。
この記事でわかること
- murakami.pro になりすましたサイトの正体
- 「正規ドメイン.他人のドメイン.com」という偽装URLの仕組み
- 2023年に報告してから消えるまでの経過と、2026年の再発時に確認したこと
- リンクを開こうとしたときにChromeが出した「偽装サイトのようです」警告の意味
- Googleと国内の通報窓口の使い分け
- 偽装URLの見分け方と、開いてしまったときの対応
先に結論
- murakami.pro.siteindices.com は私とは無関係のサイトです。クリックしないでください。Chromeで「偽装サイトのようです」と出たら、進まずにタブを閉じてください
- 「murakami.pro/〜」は本物、「murakami.pro.〜」のようにドットで別のドメインが続いたら偽物です
- 見つけたら、Google透明性レポートで状況を確認し、セーフブラウジングに報告するのが第一歩です

目次
1. 2026年10月、同じなりすましサイトが再び検索結果に出てきた
2026年10月21日、2023年と同じ「murakami.pro.siteindices.com」が再びGoogle検索に表示されているのを確認しました。表示元は「SiteIndices」となっており、タイトルは「Murakami / ムラカミドットプロ」、説明文は私のサイトのものがそのまま使われています。

これは私とは無関係なサイトです。クリックしないでください。
サブドメイン名に私のドメインが使われているため、私のサイト名で検索した人ほど目にしやすいのが厄介な点です。本物と並んで表示されると、見分けがつきにくくなります。

2. 「正規ドメイン.他人のドメイン.com」は誰でも作れる偽装URL
ドメインの持ち主は、自分のドメインの前に好きな文字列を付けたサブドメインを自由に作れます。そのため、他人のドメイン名をそのまま前に付けるだけで、本物そっくりのURLができてしまいます。
たとえば内閣府のホームページは https://www.cao.go.jp/ ですが、「◯◯◯.com」の持ち主なら https://www.cao.go.jp.◯◯◯.com/ というURLを作れます。こうしたサイトが、意外にも検索結果の上位に表示されることがあります。
| 区分 | URL | 本当の持ち主 |
|---|---|---|
| 正規 | https://murakami.pro | 私(村上ドットプロ) |
| 偽装 | https://murakami.pro.siteindices.com | siteindices.com の運営者 |
| 正規 | https://www.cao.go.jp | 内閣府 |
| 偽装の例 | https://www.cao.go.jp.◯◯◯.com | ◯◯◯.com の運営者 |
こうしたサイトの多くは海外のサーバーで運営されており、閲覧やクリックでマルウェアに感染させられる可能性もあります。見た目が整っていても、安全とは限りません。

3. 2023年はGoogleへの報告から約2ヶ月で検索結果から消えた
2023年5月に最初に見つけたときは、タイトル・ディスクリプション・ファビコンをそのままコピーしたなりすましサイトでした。中身はGoogleアドセンスの広告収入を目的としたサイトのようでした。

通常のなりすましサイトは、正規サイトを装って個人情報やクレジットカード情報を盗むことが目的です。当時は広告目的でしたが、いつフィッシングサイトに切り替わるかはわかりません。
なりすましサイトのヘッダーの一部(2023年)

当時考えた対応策は4つ
- Googleにフィッシングサイトとして報告
- 私のドメイン管理会社に対応方法の問い合わせ
- 相手のドメイン管理会社に状況をメール
- 広島県警のサイバー犯罪対策課へ相談
Googleにフィッシングサイトとして報告したところ、約2ヶ月後には検索上位から消えていました。あわせて、URLを直接入力すると偽装サイトの警告が表示されるようになりました。
4. 2026年の確認では、Googleはまだ危険サイトと判定していなかった
今回、検索結果のリンクをクリックすると、Googleの「リダイレクトの通知」画面が表示されました。これはなりすましサイトそのものではなく、Googleが移動前に確認を挟む中継ページです。この時点では、この先へは進んでいません(その先の様子は次の章で説明します)。
Googleの透明性レポートで確認したところ、「安全ではないコンテンツは見つかりませんでした」と表示されました。情報の最終更新日は2026年10月20日で、2023年の判定は引き継がれていない状態でした。
今回行ったこと
- Google透明性レポートで、URLの判定状況を確認
- 未登録だったため、Googleセーフブラウジングの報告フォームから報告
- 脅威の種類は「ソーシャル エンジニアリング」を選択
- 補足情報に、正規サイトのURLと、タイトル・説明文が無断で使われていることを記載
補足:中身を見なくても報告できる
ブラウザの警告で中身が見られなくても、報告フォームは送れます。補足情報には「検索結果にどう表示されているか」という確認できた事実だけを書けば十分です。警告を無視してサイトを開く必要はありません。

5. リンクの先に進むと、Chromeが「偽装サイトのようです」と警告して読み込みを止めた
その後、確認のためリダイレクト通知の先へ進むと、Chromeが「もしかして: murakami.pro」という警告画面を表示し、なりすましサイトの読み込みを止めました。画面には「アクセスしようとしたサイトは偽装サイトのようです」という説明と、「無視する」「murakami.pro に移動」の2つのボタンが並んでいます。

この画面はChromeの「偽装URL警告」で、セーフブラウジングとは別の仕組み
Chromeは、開こうとしたURLを有名なサイトや普段よく訪れているサイトと比べ、似せて作られたドメインだと判断すると、この警告を出します。報告された危険サイトの一覧と照合するセーフブラウジングとは、別に動いている機能です。
| 項目 | Chromeの偽装URL警告(今回の画面) | Googleセーフブラウジング |
|---|---|---|
| 判定のしかた | URLの見た目が既知のサイトに似ているかをブラウザが判断 | 報告・検出された危険サイトの一覧と照合 |
| 画面の特徴 | 「もしかして: ◯◯」と本物のサイトを案内する | 赤い背景の警告画面 |
| 出る人・出ない人 | 閲覧履歴によって、出る人と出ない人がいる | 一覧に載っていれば、機能を有効にしている人に共通して出る |
今回の警告は、URLの中に「murakami.pro」がそのまま埋め込まれていたことで検知されたと考えられます。2章で説明した「正規ドメイン.他人のドメイン.com」の形は、Chromeが見分けようとしている典型的な偽装パターンです。
注意:この警告は誰にでも出るわけではない
私は自分のサイトを日常的に開いているため、Chromeが murakami.pro を「よく訪れるサイト」として覚えていたと考えられます。murakami.pro を訪れたことがない人のブラウザでは同じ警告が出ず、そのまま開いてしまう可能性があります。ブラウザの警告に頼りきらず、URLの右端を自分の目で確認してください。
「無視する」「murakami.pro に移動」はリンクではないため、リンク先は表示されない
アドレス欄の「chrome-error://chromewebdata/」は、この画面が外部のWebページではなく、Chromeの内部で作られた警告ページであることを示しています。2つのボタンはWebページのリンクではなくChromeへの指示ボタンなので、マウスを重ねてもリンク先のURLは表示されません。
私の環境では、どちらのボタンを押しても画面は切り替わりませんでした。原因は特定できていません。前日時点の透明性レポートでは未判定だったため、セーフブラウジングで止められたとも言い切れない状態です。いずれにしても、無理に先へ進む必要はありません。
Chromeで偽装サイト警告が出たときの対応
- 「無視する」は押さず、そのままタブを閉じる
- 本物のサイトを見たいときは、ブックマークか自分で入力したURLから開く
- 警告画面のスクリーンショットを保存しておく(通報時の記録になる)
- なりすましサイトの存在をGoogleセーフブラウジングに報告する
ページ自体は読み込まれていないため、何も入力していなければ、この時点で端末やパスワードへの被害はないと考えられます。

6. 通報はGoogleと国内窓口を目的別に使い分ける
検索結果から消したいならGoogle、サイトの停止や被害の相談なら国内の窓口が向いています。状況に合わせて、複数を並行して使えます。
| 窓口 | 向いているケース |
|---|---|
| Googleセーフブラウジング | フィッシング・なりすましとして警告を表示させたい |
| Google 著作権侵害の削除申請 | 文章や画像が無断でコピーされている |
| フィッシング対策協議会 | 個人情報やカード情報の入力を求めるフィッシングサイト |
| インターネット・ホットラインセンター | 偽サイト・詐欺サイトの通報(広島県警が通報先として案内) |
| 警察庁の統一窓口(広島県警サイバー犯罪対策課) | 実際に被害が出た、警察に相談したい |
広島県警は、偽サイトやフィッシングサイトの通報先としてインターネット・ホットラインセンターを案内しています。サイバー犯罪の相談は、警察庁の統一窓口(Webフォーム)から受け付けています。
注意:緊急時は110番
お金をだまし取られた、脅迫を受けたなど緊急を要する場合は、フォームではなく110番か最寄りの警察署へ連絡してください。

7. 偽装URLは右端を見れば見分けられる
URLの本当の持ち主は、「https://」の後ろから最初の「/」までのうち、右端のドメイン名で決まります。「murakami.pro.siteindices.com」なら、持ち主は「siteindices.com」です。
怪しいURLを見つけたときの手順
- クリックする前に、URLの右端のドメイン名を確認する
- Googleの透明性レポートにURLを入れて、安全性の判定を確認する
- ブラウザやGoogleの警告画面が出たら、その先へ進まない
- なりすましだと判断したら、Googleセーフブラウジングに報告する
サイト運営者側で、他人のドメインに作られたサブドメインを技術的に防ぐことはできません。だからこそ、見つけたら報告し、自分のサイトでも注意を呼びかけておくことが現実的な対策になります。

よくある質問
Q. うっかり開いてしまいました。どうすればいいですか?
何も入力していなければ、すぐにブラウザのタブを閉じ、ウイルス対策ソフトでスキャンしてください。パスワードやカード情報を入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更し、カード会社にも連絡してください。
Q. Chromeで「もしかして」の警告が出ました。もう感染していますか?
警告画面の時点では、なりすましサイトのページは読み込まれていません。「無視する」を押さずにタブを閉じれば、それ以上の対応は基本的に不要です。
Q. なぜ偽物が検索上位に表示されるのですか?
URLやタイトルに正規サイトの名前がそのまま入っているため、その名前で検索したときに関連性が高いと判断されやすいためと考えられます。
Q. 報告してからどのくらいで消えますか?
私のサイトの2023年の例では、報告から約2ヶ月で検索上位から消えました。ただし、Googleが必ず対応するとは限らず、期間もケースによって異なります。
Q. 自分のサイトも狙われていないか確認できますか?
自分のサイト名やドメイン名でときどき検索し、見覚えのないURLが出ていないかを確認するのが確実です。
まとめ
まとめ
- murakami.pro.siteindices.com は私とは無関係のなりすましサイト
- 2023年はGoogleへの報告から約2ヶ月で消えたが、2026年10月に再発
- 再発時はGoogleの判定が残っておらず、改めてセーフブラウジングに報告
- 開こうとするとChromeの偽装URL警告が出たが、閲覧履歴によっては出ないこともある
- URLは右端のドメイン名で本物かどうかを見分ける
- 被害が出たときは、警察庁の統一窓口や110番も使う
なりすましサイトは、一度消えてもまた出てくることがあります。今回の経過がわかりましたら、この記事に追記します。

参考リンク
- Google Safe Browsing:不正確なデータの報告(フィッシングURLの報告先)
- Google 透明性レポート:セーフ ブラウジング サイトステータス
- Chromium:"Lookalike" Warnings in Google Chrome(偽装URL警告の仕組み・英語)
- Google:著作権侵害による Google 検索結果の削除に関するよくある質問
- フィッシング対策協議会
- 広島県警察:メール相談等(サイバー犯罪に関する相談、偽サイト等の通報先)
- 警察庁:サイバー事案に関する相談窓口
- インターネット・ホットラインセンター
※ 報告から検索結果に表示されなくなるまでの期間(約2ヶ月)は、2023年に私のサイトで起きた1件の経過です。他のサイトで同じ結果になるとは限りません。
※ 透明性レポートの判定は2026年10月21日時点で確認した内容です。判定は時間とともに変わります。
※ 窓口の案内は2026年10月時点の各機関の公開情報にもとづきます。
※ Chromeの偽装URL警告の仕組みは、Chromiumプロジェクトの公開ドキュメントにもとづきます。今回 murakami.pro が検知された理由(URLへの埋め込み、よく訪れるサイトとしての記録)は私の推測です。
※ 警告画面のボタンを押しても画面が切り替わらなかった原因は特定できていません。