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情報漏洩対策EXOセキュリティとは?2026年秋の新機能を解説

「ウイルス対策ソフトは入れている。でも、USBメモリでの持ち出しや、社員のPCが最新かまでは見られていない」。
情シスの担当者がいない中小企業では、よくある状態です。

最近は、取引先から届くセキュリティチェックシートで手が止まる、という相談も増えています。
「外部記憶媒体の制御」や「端末の暗号化」の欄に、何と書けばよいかわからないのです。

こうした悩みに向けた製品のひとつが、株式会社JIRAN JAPANの「EXOセキュリティ」です。
2026年は1月に料金体系が変わり、10月末には多要素認証などの機能追加もありました。

今回は、2026年11月時点の公式発表と販売店の情報をもとに、機能・料金・注意点をまとめます。
私が中小企業の支援で見てきた「導入前に確認したいこと」もあわせて紹介します。

この記事でわかること

  • EXOセキュリティがどんな製品で、何を1つにまとめているのか
  • 全プラン共通の機能と、ALLプランだけの機能の違い
  • 流出した暗号化ファイルが「開ける端末」と「開けない端末」
  • 2026年10月31日のアップデートで追加された機能
  • 2026年1月からの料金体系(最小5台・年額契約・1か月トライアル)
  • 導入前に確認したい注意点と、プランの選び方

先に結論

  • EXOセキュリティは、ウイルス対策・情報漏洩対策・IT資産管理を1つにまとめた、情シス不在の中小企業向けの製品
  • 2026年1月から最小5台・年額契約で導入できる。販売店の参考価格は月300円/台〜(税別)
  • 個人情報や図面をPCで扱う会社はALLプランを選び、1か月の無料トライアルで業務への影響を確かめてから契約する
ウイルス対策と持ち出し防止を、専任者なしでまとめて回したい会社向けの製品です。まずは自社が「個人情報をPCで扱うか」で考えると選びやすいですよ。

EXOセキュリティー


1. EXOセキュリティは、ウイルス対策・情報漏洩対策・資産管理を1つにまとめたクラウド型サービス

EXOセキュリティは、ウイルス対策・情報漏洩対策(DLP)・IT資産管理を、1つの製品にまとめたサービスです。

提供元は、東京都港区の株式会社JIRAN JAPANです。
直販のほか、サテライトオフィスなどの販売代理店からも購入できます。

これまでは3つの製品を別々に入れるのが一般的だった

従来は、目的ごとに別の製品を契約し、PCに複数のソフトを入れるのが一般的でした。

ウイルス対策ソフト、USBの持ち出しを防ぐ情報漏洩対策ツール、PCの台帳をつくる資産管理ツールの3つです。
契約も管理画面もバラバラで、担当者の手間とライセンス費用が積み重なります。

PCに入れるのは1つのソフト、管理はブラウザだけで完結する

EXOセキュリティは、1つのエージェント(PCに入れるソフト)とブラウザの管理画面だけで動きます。

管理の仕組みはクラウド上にあるため、自社でサーバーを用意する必要はありません。
テレワーク中の社外のPCでも、インターネットにつながっていれば設定が届きます。

ウイルス対策・情報漏洩対策・IT資産管理の3製品を、EXOセキュリティでは1つのエージェントとWeb管理画面にまとめられることを示す図
3つの製品を1つにまとめるEXOセキュリティの構成(私による整理・イメージ)
「ソフトが3つ、契約が3つ」を「1つ」にできるのが一番の特徴です。担当者が兼任でも見る場所が1か所で済みます。

2. 全プラン共通で、ウイルス・危険サイト対策とPCの弱点チェックができる

安いほうのEPPプランでも、ウイルス対策・危険なサイトの遮断・PCの弱点チェックまでそろっています。

ウイルス対策のエンジンには、セキュリティ企業Aviraの技術が使われています(ITトレンドの製品ページによる)。
既知のウイルスの照合に加えて、AIやクラウドでの解析も組み合わせた仕組みです。

機能できること
ウイルス対策リアルタイム検査・定期検査、USB接続時の自動検査
ランサムウェア対策指定したフォルダーへの不正な暗号化を止める
Web保護危険なサイト・フィッシングサイトへのアクセスを遮断
PC脆弱性チェックOSの更新状況、パスワード設定、共有フォルダーなどを点検
IT資産管理PCの性能、IPアドレス、入っているソフトの一覧を自動で集める
手動暗号化右クリックでファイルを暗号化、データの完全削除

PC脆弱性チェックは、更新が止まっているPCを管理画面で一覧にしてくれる機能です。

基準を満たさないPCがあると、管理画面に警告が出ます。
利用者本人にも改善の案内が届くため、担当者が1台ずつ回る必要がありません。


3. ALLプランは「持ち出させない」「流出しても開かせない」仕組みが加わる

上位のALLプランでは、情報を外に出させない機能と、出ても読ませない機能が加わります。

ALLプランで加わる機能内容
個人情報の自動暗号化7種類の個人情報や指定キーワードを含むファイルを見つけて暗号化
デバイス制御USBメモリへの書き込み、USBテザリング、LANアダプターを制限
アプリケーション制御外部へ送信できるアプリや、生成AIツールの起動を制限
持ち出し防止画面キャプチャや印刷を制限

7種類の個人情報と、自社で決めたキーワードを自動で見つける

PCの中を定期的に調べ、個人情報を含むファイルを自動で暗号化します。

対象は、マイナンバー、クレジットカード番号、メールアドレス、電話番号、
郵便番号、運転免許証番号、基礎年金番号の7種類です。

「社外秘」など、会社が決めたキーワードを含むファイルも対象にできます。

開けるかどうかは「自社のEXOが入ったPCか」で決まる

暗号化されたファイルは、同じ会社として認証されたEXOのエージェントが入ったPCでしか開けません。

社内LANにつながっているかどうかは関係ありません。
テレワーク先の社員PCでは普段どおり開けて、取引先や家族のPCでは開けない、という動きになります。

強制暗号化されたファイルは、自社のEXOが入った社内・テレワーク先の社員PCでは開けるが、未導入のPCや取引先・家族のPC、紛失USBを拾った人のPCでは開けないことを示す図
暗号化ファイルを開けるPCと開けないPC(私による整理・イメージ)

暗号化の仕組みは、別の記事でくわしく解説しています。

USBを落としても、社員が私用PCに移しても、中身は読めないままです。個人情報を扱う会社ほど効いてきます。

4. 2026年10月31日の更新で、管理画面の多要素認証とAI利用の制御が加わった

2026年10月31日のアップデートでは、管理者ログインの強化と、生成AI経由の情報漏洩対策が中心でした。

JIRAN JAPANが11月2日に発表した内容のうち、中小企業に関わりの深いものを表にまとめます。

分野追加・改善された内容
ログイン認証メール認証に加え、OTP(ワンタイムパスワード)とPINに対応
アカウント管理管理者とユーザーのアカウントを統合、パスワードやロックのルールを設定可能に
Web保護のログ「警告」「警告違反」「遮断」の3つに分けて確認できる
デバイス制御USBテザリング・USB LANアダプター・有線LANを個別に制御
アプリ制御ポリシーに「AIカテゴリ」を追加
休眠端末の通知一定期間アクセスのないPCを、毎日午前8時にメールで通知

管理画面が乗っ取られると、すべての設定を外される

管理画面のパスワードが漏れると、攻撃者に保護設定をまとめて無効にされるおそれがあります。

今回のOTP・PIN対応で、パスワードだけに頼らないログインができるようになりました。
導入済みの会社は、管理者アカウントの多要素認証を早めに有効にしてください。

AIカテゴリで、業務外の生成AIへの入力を止められる

新しい「AIカテゴリ」を使うと、会社が認めていない生成AIツールの利用を制限できます。

社員が顧客情報を無料のAIサービスに貼り付けてしまう、といった事故の対策になります。
ブラウザからのファイル持ち出しを止めたとき、内蔵のPDFビューアーでの閲覧も制限できるようになりました。

まずは管理者ログインの多要素認証を。AIの利用ルールがある会社は、AIカテゴリで「決めたルールを守らせる」こともできます。

5. 料金は2026年1月から最小5台・年額契約に、トライアルは1か月に延長

2026年1月の料金改定で、最小契約数が50ライセンスから5ライセンスに下がりました。

JIRAN JAPANの発表(2025年12月3日)によると、改定のポイントは次のとおりです。

項目改定前2026年1月1日から
最小ライセンス数50ライセンス5ライセンス
追加の単位―50台までは5ライセンス単位、51台以上は1ライセンス単位
契約形態―年額契約のみ
価格表示―オープンプライス(個別見積もり)
無料トライアル2週間1か月

販売店の参考価格はEPPが月300円/台、ALLが月600円/台から

公式はオープンプライスのため、価格は販売店の掲載価格を目安にします。

販売代理店サテライトオフィスのサイトでは、次の価格が掲載されています(税別・2026年11月7日に確認)。

プラン5台あたり(月額)51台目以降(1台・月額)5台の年額(計算値)
EPPプラン(Endpoint Protection)1,500円300円18,000円
ALLプラン(All-in-one Protection)3,000円600円36,000円

年額契約のため、契約期間の途中で台数を減らしても返金されない前提で考えてください。
条件は販売店ごとに異なるので、見積もり時に確認しましょう。

5台から入れられるようになり、10人前後の会社でも検討しやすくなりました。正式な金額は必ず見積もりで確認しましょう。

6. 他製品との違いは、専任者がいなくても運用できる手軽さ

EXOセキュリティの強みは、高度な分析力ではなく「専任者がいなくても回せる」ことです。

法人向けのPC対策製品は、目的によって大きく3つのタイプに分かれます。
それぞれの向き不向きを、私なりに整理しました。

タイプ主な目的運用に必要な知識向いている会社
法人向けウイルス対策ソフトウイルスの侵入を防ぐ低〜中規模を問わず、まず最低限を整えたい会社
EDR・XDR侵入後の動きを検知・調査する高い(監視体制が必要)専門チームや監視サービスを使える会社
国内のIT資産管理・DLP専用製品操作ログの記録、内部不正の抑止中〜高証跡の保存が求められる中堅以上の会社
EXOセキュリティウイルス対策+持ち出し防止+資産管理低い(クラウドで完結)情シス不在の小規模〜中規模の会社

EDRは侵入後の調査に強い一方、毎日の警告を読み解く人がいないと活かせません。

操作ログを細かく残す専用製品も、ログを見る担当者がいて初めて意味を持ちます。
EXOセキュリティは、侵入を防ぐ・持ち出させない・流出しても読ませない、の3点に絞った製品です。


7. 導入前の注意点は「5台単位」「暗号化の設定」「動作環境と展開方法」

導入してから困らないよう、契約前に確認しておきたい点が3つあります。

導入前に確認したい3つのこと

  • 50台までは5ライセンス単位のため、6台なら10ライセンス分の契約になる
  • 自動暗号化のキーワードを広く設定しすぎると、普段使うファイルまで暗号化される
  • ARM版Windowsは非対応。台数が多い場合は、一括で配布する方法を販売店に確認する

端数の台数だと、使わないライセンス分も払うことになる

50台までは5台単位の契約のため、台数によっては余りが出ます。

たとえば6台なら10ライセンス、11台なら15ライセンスです。
今後半年〜1年の採用予定も含めて、契約数を決めるとむだが出にくくなります。

自動暗号化は、テスト部署で設定を詰めてから全社に広げる

キーワードの設定しだいで、業務で使う正規のファイルまで暗号化されることがあります。

たとえば「顧客」のような広い言葉を登録すると、多くの書類が対象になります。
全社で一斉に有効にせず、一部の部署で試してから広げてください。

ARM版Windowsは対象外、台数が多いときは配布方法も確認する

対応OSはWindows 10・11とmacOSで、ARM版のWindowsには対応していません。

Macでは、OSの仕組み上Windowsと一部の機能に差があります。
数十台以上に入れる場合は、一括で配布する手順を販売店に確認しておくと安心です。

どれも「契約前に聞けば済む」ことばかりです。トライアル期間中に、販売店へまとめて質問しておきましょう。

8. プランは「個人情報をPCで扱うか」で選び、まずトライアルで試す

プラン選びの基準は、個人情報や図面などの機密データを日常的にPCで扱うかどうかです。

扱うならALLプラン、扱わずにウイルス対策とPCの点検が目的ならEPPプランが合います。
USBや印刷での持ち出しを制限したい場合も、ALLプランが必要です。

個人情報や図面をPCで扱うか、USBや印刷の持ち出しを制限したいかの2つの質問で、ALLプランかEPPプランかを選び、どちらも1か月の無料トライアルで試す流れを示す図
EPPプランとALLプランの選び方(私による整理・イメージ。価格は販売店の参考価格)

導入は3つのステップで進める

  1. プランを決める:上の2つの質問で、EPPかALLかを決める
  2. 1か月のトライアルで試す:一部の部署で、暗号化やWebフィルタリングが業務を止めないか確認する
  3. 契約数を決める:5台単位の制約と採用予定をふまえ、販売店と相談する
迷ったらALLプランでトライアルを始めるのがおすすめです。全機能を試してから、EPPに下げるかを決められます。

よくある質問

5台未満の会社でも契約できますか?

契約は最小5ライセンスからです。
3台の会社でも、5ライセンス分の費用がかかります。

Macでも使えますか?

macOSにも対応しています。
ただし一部の機能はWindowsと仕様が異なるため、トライアルで必要な機能が使えるか確認してください。

今使っているウイルス対策ソフトと併用できますか?

一般に、ウイルス対策ソフトを2つ同時に動かすと動作が重くなる原因になります。
乗り換え時の手順は、トライアルの段階で販売店に確認するのが確実です。

EDRの代わりになりますか?

EXOセキュリティは、侵入後の詳しい追跡調査を主な目的とした製品ではありません。
取引先からEDRの導入を求められている場合は、別途検討が必要です。

無料トライアルではどこまで試せますか?

2026年1月から、トライアル期間は1か月になりました。
申し込みは公式サイトのほか、販売店経由でも受け付けています。


まとめ

まとめ

  • EXOセキュリティは、ウイルス対策・情報漏洩対策・IT資産管理を1つにまとめたクラウド型の製品
  • ALLプランでは、個人情報の自動暗号化やUSB制御で「持ち出させない・開かせない」対策ができる
  • 2026年10月31日の更新で、管理者ログインの多要素認証と、生成AIの利用制御が加わった
  • 2026年1月から最小5台・年額契約になり、トライアルは1か月に延長された
  • 5台単位の契約と、自動暗号化の設定は、契約前・導入前に必ず確認する

情シスの担当者がいない会社にとって、対策は「入れること」より「回し続けること」のほうが難しいものです。
自社で無理なく続けられるかを、トライアルでしっかり確かめてから決めましょう。

取引先のチェックシート対応にも使える製品です。まずは1か月のトライアルで、自社の業務に合うかを確かめてみてください。

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参考リンク

※機能・料金・動作環境は、2026年11月7日時点で確認できた公式発表と販売店の掲載情報にもとづきます。公式価格はオープンプライスのため、表の価格はサテライトオフィスの掲載価格(税別)です。

※「5台の年額」は月額×12か月で計算した値で、実際の見積もり額とは異なる場合があります。

※ITreviewでの総合満足度は3.9(レビュー9件、2026年10月時点)で、投稿者の多くが中小企業です。件数が少ないため、参考程度にとどめてください。

※第6章の比較表は、各製品タイプの一般的な傾向を私が整理したもので、個別製品の評価ではありません。

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