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広島市の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金92億9,527万円の使い道を徹底解説|プレミアム付商品券68.5億円と残りの内訳

この記事でわかること

広島市が受けた国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金92億9,527万円が、
どの事業に使われたのか
プレミアム付商品券にいくら使われたのか
残りの交付金は何に充てられたのか
を、公式資料ベースでわかりやすく整理しています。


はじめに|広島市は92億9,527万円を何に使ったのか?

物価高が続く中、広島市は国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用して、市民向け・事業者向けのさまざまな支援策を実施しています。広島市の公表資料によると、令和7年度補正予算分としての交付限度額・交付決定額は92億9,527万円で、令和8年3月時点では100%交付決定、残額0円となっています。

その中で最も大きいのが、広島市プレミアム付商品券 の発行事業です。この事業には68億5,000万円が充てられ、残りの24億4,527万円は、学校給食、保育園等給食、中小企業支援、社会福祉施設支援、光熱費高騰対応など、複数の物価高対策に使われています。


結論を先に|全体像が一目でわかる一覧表

広島市の92億9,527万円の使い道・全体像

区分金額内容
プレミアム付商品券発行事業68億5,000万円市民向け商品券事業。1万円で1万5,000円分使えるプレミアム率50%の制度
それ以外の事業合計24億4,527万円給食支援、保育園給食支援、中小企業支援、社会福祉施設支援、光熱費高騰対策など
合計92億9,527万円国の重点支援地方交付金の広島市分

このように、広島市の交付金は大半がプレミアム付商品券に使われ、残りが生活支援・事業者支援・公共サービス維持に配分されています。


最大の使い道は広島市プレミアム付商品券

広島市のプレミアム付商品券事業は、食料品等の物価高騰による市民負担の軽減と、消費喚起・地域経済の活性化を目的とした事業です。広島市公式サイトでも、国の交付金を活用して電子商品券と紙商品券を発行すると明記されています。

プレミアム付商品券事業の内訳

項目金額内容
プレミアム分58億5,000万円117万人×5,000円で積算
事務費10億円広報、説明会、コールセンター、紙券印刷、システム改修など
合計68億5,000万円プレミアム付商品券発行事業全体

ここで出てくる5,000円は、全国民一律給付ではなく、広島市プレミアム付商品券の上乗せ分です。つまり、1万円購入して1万5,000円使える仕組みのうち、増額分5,000円をベースに積算されています。

ポイント

「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金=全国民に1人5,000円支給」ではありません。
実際には、自治体が地域の実情に応じた事業を実施するための財源であり、広島市ではその一部がプレミアム付商品券に使われています。


残り24億4,527万円は何に使われたのか?

広島市の活用状況資料では、プレミアム付商品券以外の主な事業として、学校給食支援、保育園等給食支援、中小企業支援、社会福祉施設支援などが示されています。

まずは、広島市が主な事業として公表している大型案件を見てみます。

主な大型事業(プレミアム付商品券以外)

事業名事業費概要
学校給食に係る保護者等への支援12億9,070万円給食の量・栄養を維持しながら保護者負担を増やさないための支援
保育園等給食に係る保護者等への支援5億1,221万円公立・私立保育園等の給食費上昇分への対応
「広島市生産性向上等チャレンジ応援実行委員会」への支援11億円市内中小企業等の賃上げ環境整備への支援
社会福祉施設等への支援2億64万円介護・障害・福祉施設等の安定運営支援

ただし、広島市の資料には、「事業費の全部又は一部に本交付金を充当予定」と記載があります。つまり、この表の事業費がすべてそのまま交付金充当額を意味するとは限らず、別財源を併用している事業もあります。


詳細版|プレミアム付商品券以外の20事業一覧

以下は、広島市の実施計画に基づくプレミアム付商品券以外の事業一覧です。金額は実施計画に記載された交付対象経費ベースです。

生活者支援・教育支援・事業者支援の内訳表

No.事業名金額
1保育園等給食に係る保護者等への支援(公立・令和7年度物価上昇分)7,132万9,000円
2保育園等給食に係る保護者等への支援(私立・令和7年度物価上昇分)1億438万9,000円
3学校給食に係る保護者等への支援(令和7年度物価上昇分)1億7,002万7,000円
4コンビニ交付サービスによる各種証明書交付手数料の減免3,935万4,000円
5コンビニ交付サービスによる各種証明書交付手数料の減免(所得証明書分)451万9,000円
6公立学校等光熱費高騰への支援3億9,724万1,000円
7公立大学法人広島市立大学の光熱費高騰への支援5,619万2,000円
8かき養殖業者支援8,307万6,000円
9「広島市生産性向上等チャレンジ応援実行委員会」への支援11億円
10社会福祉施設等への支援(介護分)1億2,567万6,000円
11社会福祉施設等への支援(障害分)7,017万6,000円
12社会福祉施設等への支援(精神分)262万8,000円
13社会福祉施設等への支援(救護施設分)216万円
14高齢者配食サービス事業者への支援4,326万6,000円
15保育園等給食に係る保護者等への支援(公立・令和8年度物価上昇分)1億8,976万6,000円
16保育園等給食に係る保護者等への支援(私立・令和8年度物価上昇分)3億2,245万3,000円
17学校給食に係る保護者等への支援(令和7年度物価上昇分②)1億1,886万1,000円
18学校給食に係る保護者等への支援(令和8年度物価上昇分:小学校等)6億5,554万2,000円
19学校給食に係る保護者等への支援(令和8年度物価上昇分:中学校等)6億3,516万円
20広島原爆被爆者療養研究センター(神田山荘)の光熱費高騰への支援806万2,000円

この20事業の合計が24億4,527万円で、プレミアム付商品券の68億5,000万円と合わせると、交付決定額の92億9,527万円に一致します。


ひと目でわかる分類表|広島市は交付金をどう配分したのか

分野別に見る使い道

分野主な事業イメージ
市民生活支援プレミアム付商品券、証明書手数料減免直接的に家計負担を軽くする
子育て・教育支援学校給食、保育園等給食子育て世帯の負担増を抑える
事業者支援中小企業支援、かき養殖業者支援物価高の中でも事業継続や賃上げを後押し
福祉・公共サービス維持社会福祉施設支援、光熱費高騰支援サービスの質を落とさず運営を守る

広島市の交付金活用は、単なる現金給付ではなく、市民生活・子育て・産業・福祉・公共サービスの維持にまたがる、かなり幅広い設計になっています。


注目ポイント|広島市の交付金活用の特徴

広島市プレミアム付き商品券

画像出典: 広島市プレミアム付商品券 特設サイト

特徴1:プレミアム付商品券が圧倒的に大きい

92億9,527万円のうち、68億5,000万円がプレミアム付商品券です。
全体の中心施策が商品券事業であることは明らかです。

特徴2:残りも「給食」「福祉」「中小企業」に細かく配分

残り24億4,527万円は、学校給食、保育園等給食、中小企業、福祉施設、光熱費高騰対策などに分散しています。
広島市は、家計支援だけでなく、地域経済と公共サービス維持も同時に重視していることが読み取れます。

特徴3:広島市の一般財源負担は商品券事業では0円

プレミアム付商品券発行事業については、補正予算上の財源内訳が特定財源68億5,000万円、一般財源0円です。
この事業単体では、予算上、国の交付金で全額措置されています。


まとめ|92億9,527万円は「商品券+給食+事業者・福祉支援」に使われた

広島市が受けた国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金92億9,527万円は、まず68億5,000万円がプレミアム付商品券発行事業に使われ、残りの24億4,527万円が学校給食、保育園等給食、中小企業支援、社会福祉施設支援、光熱費高騰対応などに充てられています。

一言でまとめると、広島市の交付金活用は、市民の買い物支援を軸にしながら、子育て世帯、学校、福祉施設、地域産業まで広くカバーした構成です。物価高対策として、かなり多層的な設計になっている点が特徴です。


参考リンク


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