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windows11で不明なソフトウエア例外が表示

2025年10月5日

Windows11を使っていたら、突然「例外 不明なソフトウェア例外 (0xe06d7363) がアプリケーションの場所 0x00000000773D40B4 で発生しました。」というエラーが表示されました。タイトルバーを見ると、原因は DRScanner.exe というプログラムです。

不明なソフトウエアエラー

見慣れない英数字が並んでいて不安になりますが、パソコンが壊れたわけではありません。調べてみると、DRScanner.exe はトレンドマイクロの無料ツールの部品で、そのツール自体がすでに提供を終えていることがわかりました。

今回は、このエラーの意味と、DRScanner.exe が原因の場合の確実な解決方法、そして別のアプリで同じエラーが出た場合の対処の順番を整理します。

この記事でわかること

  • エラーコード 0xe06d7363 が何を意味しているか
  • DRScanner.exe の正体(トレンドマイクロ「HouseCall for Home Networks」の部品)
  • HouseCall for Home Networks がすでにサービスを終了していること
  • DRScanner.exe が原因のときの解決手順(場所の確認→アンインストール)
  • 別のアプリで同じエラーが出たときに試す順番
  • Visual C++ 再頒布可能パッケージを「全部削除」してはいけない理由

先に結論

  • DRScanner.exe は、2024年11月30日にサービスを終了したトレンドマイクロの無料ツール「HouseCall for Home Networks」の部品です。
  • 正規の場所(Trend Micro フォルダー内)にあるなら、無視せずアンインストールすればエラーは出なくなります。ウイルスバスター本体は削除不要です。
  • Windows や System32 フォルダーなど、別の場所にある場合はマルウェアの偽装を疑い、ウイルススキャンを行ってください。
DRScanner.exe のエラーは、もう使えなくなった古いツールが残っているサインです。消してしまえば解決します。


1. 0xe06d7363 は「C++で作られたアプリが処理しきれなかった例外」を示すコード

0xe06d7363 は、Microsoft の Visual C++ で作られたプログラムが、想定外の問題(例外)を処理しきれずに止まったことを示すコードです。Microsoft の開発者向け資料でも、このコードは「C++ の例外処理による例外」として定義されています。Windows そのものの故障を示すものではありません。

大事なのはエラーコードよりも、どのアプリでエラーが起きたかです。メッセージのタイトル部分に表示されている「〇〇.exe」が、問題を起こしたプログラムの名前です。今回のケースでは DRScanner.exe でした。

メッセージ中の「0x00000000773D40B4」はエラーが起きたメモリ上の位置で、開発者が不具合を調べるための情報です。一般の利用者がこの数字から原因を読み取る必要はありません。

数字の羅列は気にしなくて大丈夫です。見るべきなのは「どのアプリ名が書いてあるか」だけです。

2. DRScanner.exe はサービス終了済みのトレンドマイクロ製ツールの部品

DRScanner.exe は、トレンドマイクロの無料ツール「HouseCall for Home Networks」(旧称を含め、内部名は Trend Micro DiamondRingScanner)の実行ファイルです。自宅のWi-Fiにつながっている機器を調べ、ルーターやスマート家電の弱点を見つけるためのツールで、通常は「C:\Program Files (x86)\Trend Micro\DRScanner」に置かれています。トレンドマイクロの電子署名が付いた正規のプログラムです。

このツールは2024年7月31日にサポートが終了し、2024年11月30日にサービスそのものが停止しています。トレンドマイクロのヘルプセンターによると、サポート終了後は更新や修正が提供されず、ダウンロードも利用もできなくなるとされています。つまり、パソコンに残っていても本来の役割は果たせません。

項目内容(2026年11月時点)
ツール名HouseCall for Home Networks(HouseCall for Home IoT Devices と表示される版もある)
提供元トレンドマイクロ
主な用途家庭内ネットワークにつながる機器の脆弱性チェック
サポート終了2024年7月31日(更新・修正の提供終了)
サービス終了2024年11月30日(ツールとして動作しなくなる)
過去の脆弱性バージョン5.3.1302以前に、権限昇格の脆弱性(CVE-2022-28339)があった

元の記事では「時々エラーが出る程度なら無視してもよい」と書いていましたが、この事実を踏まえて考えを改めました。修正が一切出ないツールを残しておく理由はなく、エラーの頻度にかかわらずアンインストールするのが正解です。過去に権限昇格の脆弱性が見つかったこともあり、古い版が残っている場合はなおさらです。

もう動かないツールを置いておいても、エラーとリスクが残るだけです。片付けてしまいましょう。

3. DRScanner.exe が原因なら、場所を確認してアンインストールすれば解決する

対処は「ファイルの場所を確認する」→「正規の場所ならアンインストール」の2段階です。場所を先に確認するのは、正規のプログラムの名前をまねたマルウェアが存在するためです。

DRScanner.exeのエラーが出たら、ファイルの場所を確認し、Trend Microフォルダー内ならアンインストール、Windowsフォルダーなど別の場所ならウイルススキャンを行う判断の流れ
DRScanner.exe のエラーが出たときの判断の流れ(私による整理・イメージ)

手順1:DRScanner.exe の場所を確認する

エクスプローラーで「C:\Program Files (x86)\Trend Micro\DRScanner」を開き、DRScanner.exe があるかを確認します。動作中であれば、タスクマネージャーで DRScanner.exe を右クリックし、「ファイルの場所を開く」でも確認できます。

こんな場所にあったら要注意

DRScanner.exe が C:\Windows や C:\Windows\System32 など、Trend Micro フォルダー以外の場所にある場合は、マルウェアが名前を偽装している可能性があります。この場合はアンインストールより先に、ウイルス対策ソフト(Windows セキュリティ や ウイルスバスター など)でパソコン全体をスキャンしてください。

手順2:HouseCall for Home Networks をアンインストールする

アンインストールの手順(Windows11)

  1. 「スタート」→「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
  2. 検索欄に「HouseCall」と入力する
  3. 「HouseCall for Home Networks」(または「HouseCall for Home IoT Devices」)の右側の「…」→「アンインストール」を選ぶ
  4. 画面の指示に従って削除し、パソコンを再起動する

ウイルスバスターなど、トレンドマイクロの他の製品はアンインストールする必要はありません。DRScanner.exe は HouseCall for Home Networks 専用の部品なので、削除してもウイルス対策の機能には影響しません。アプリ一覧に見当たらない場合は、ウイルスバスターをお使いならトレンドマイクロのサポート窓口に相談すると確実です。

「場所を確かめてから消す」。この順番さえ守れば、ほとんどのケースはこれで終わりです。

4. 別のアプリで同じエラーが出たら、そのアプリの更新・再インストールから試す

0xe06d7363 は DRScanner.exe に限らず、C++で作られたさまざまなアプリで起こるエラーです。別のアプリ名が表示された場合は、次の順番で試してください。上から順に、効果が大きく手間の少ない方法を並べています。

0xe06d7363エラーの対処順:1アプリ名の確認、2アプリの更新・再インストール、3Visual C++再頒布可能パッケージの上書き、4sfcとDISMでの修復、5イベントビューアーとクリーンブートで原因の絞り込み
DRScanner.exe 以外のアプリで 0xe06d7363 が出たときの対処順(私による整理・イメージ)

① エラーに出ているアプリ名から、何のソフトかを特定する

最初にやるべきことは、エラーに表示された「〇〇.exe」が何のソフトの部品かを突き止めることです。ファイルの場所(どのフォルダーにあるか)や、ファイルを右クリックして「プロパティ」→「詳細」で表示される製品名・著作権者から判断できます。

② そのアプリを最新版に更新、または再インストールする

原因のアプリがわかったら、最新版への更新か再インストールが最も効果的です。Windows Update でシステム側が新しくなり、古いアプリとかみ合わなくなっていることがよくあるためです。もう使っていないソフトであれば、アンインストールするだけで解決します。

補足:別の事例

別の事例では、アイ・オー・データ機器のネットワークドライブ用アプリ(LANDISK 関連)の古いバージョンが原因で同じエラーが出ていました。エクスプローラーに組み込まれて動くタイプのアプリは原因になりやすいため、最近入れたソフトや、長く更新していないソフトがないか確認してみてください。

③ Visual C++ 再頒布可能パッケージを最新版で上書きする

Visual C++ 再頒布可能パッケージは「すべてアンインストール」せず、最新版を上書きインストールしてください。元の記事では全バージョンの削除を勧めていましたが、これは訂正します。2008年版や2013年版など古い版は、それぞれを必要とするアプリがあり、削除するとそのアプリが起動しなくなるおそれがあるためです。

Microsoft の資料によると、2015・2017・2019・2022・2026年版の再頒布可能パッケージは同じ系列として扱われ、新しい版をインストールすると古い版が上書きされます。互換性も保たれているので、2015〜2026年版は最新版を1つ入れておけば足ります。

Visual C++ 再頒布可能パッケージを最新にする手順

  1. Microsoft Learn の「サポートされている最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード」ページを開く(参考リンク参照)
  2. 64ビット版Windows11の場合は X64 版と X86 版の両方をダウンロードする(32ビットのアプリが X86 版を使うため)
  3. それぞれ実行してインストールする。すでに入っている場合は「修復」を選ぶ
  4. パソコンを再起動する

④ sfc と DISM で Windows のシステムファイルを修復する

アプリ側を直しても続く場合は、Windows のシステムファイルの破損を疑い、sfc と DISM を実行します。「スタート」を右クリック→「ターミナル(管理者)」を開き、次のコマンドを1行ずつ実行してください。

sfc /scannow

続けて、次のコマンドを実行します(完了まで時間がかかることがあります)。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

sfc と DISM の違いや実行する順番は、次の記事で詳しく解説しています。

⑤ イベントビューアーとクリーンブートで原因を絞り込む

それでも原因がわからない場合は、イベントビューアーで記録を確認し、クリーンブートで常駐ソフトどうしの競合を切り分けます。

イベントビューアーで確認する手順

  1. 「スタート」を右クリック→「イベントビューアー」を開く
  2. 「Windows ログ」→「Application」を選ぶ
  3. エラーが出た時刻の「エラー」を開き、「障害が発生しているアプリケーション名」や「障害が発生しているモジュール名」を確認する

クリーンブートは、Microsoft 以外のサービスやスタートアップアプリを止めた状態で Windows を起動し、どのソフトが原因かを切り分ける方法です。「ファイル名を指定して実行」(Windows キー+R)で「msconfig」を開き、「サービス」タブで「Microsoft のサービスをすべて非表示」にチェックを入れてから「すべて無効」を選び、タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」も無効にして再起動します。原因を特定したら、必ず元の設定に戻してください。

まず疑うべきは、エラーに名前が出ているアプリです。Windows 側をいじるのは、その後で十分です。

よくある質問

エラーが一度出ただけでも対処は必要ですか?

一般的には、一度きりで再現しないエラーなら様子を見てもかまいません。ただし DRScanner.exe の場合は、サービス終了済みで更新もされないツールなので、頻度にかかわらずアンインストールをおすすめします。

ウイルスバスターもアンインストールする必要がありますか?

必要ありません。DRScanner.exe は HouseCall for Home Networks という別の無料ツールの部品です。ウイルスバスターとは別の製品なので、HouseCall for Home Networks だけを削除してください。

DRScanner.exe はウイルスですか?

Trend Micro フォルダー内にある DRScanner.exe は、トレンドマイクロの電子署名が付いた正規のプログラムです。ただし、Windows フォルダーなど別の場所にある場合は偽装の可能性があるため、ウイルススキャンを行ってください。

Visual C++ 再頒布可能パッケージを全部アンインストールしてもいいですか?

おすすめしません。古い版を必要とするアプリが起動しなくなるおそれがあります。最新版を上書きインストールするか、アプリ一覧から「変更」→「修復」を選ぶ方法が安全です。

トレンドマイクロの「HouseCall」も使えなくなったのですか?

終了したのはネットワーク診断用の「HouseCall for Home Networks」と Mac 版の「HouseCall for Mac」です。トレンドマイクロのヘルプセンター(英語)によると、Windows 向けのウイルス検索ツール「HouseCall」は、引き続き利用できると案内されています(2026年11月時点)。


まとめ

まとめ

  • 0xe06d7363 は、C++で作られたアプリが例外を処理しきれずに止まったことを示すコード
  • DRScanner.exe は、2024年11月30日にサービスを終了したトレンドマイクロ「HouseCall for Home Networks」の部品
  • Trend Micro フォルダー内にあれば、HouseCall for Home Networks をアンインストールすれば解決(ウイルスバスターは削除不要)
  • Windows フォルダーなど別の場所にあれば、偽装を疑ってウイルススキャン
  • 別のアプリで出た場合は、そのアプリの更新・再インストール → Visual C++ の上書き → sfc・DISM の順に試す

見慣れないエラーが出ると慌ててしまいますが、エラーに表示されたアプリ名さえ押さえれば、原因の大半は特定できます。DRScanner.exe のように、すでに役目を終えたツールが残っていないか、この機会にアプリ一覧を見直してみてください。

エラーが出たら、まずアプリ名を確認。使っていないソフトは思い切って片付けるのがいちばんの予防です。

参考リンク

※サポート・サービスの終了日は、トレンドマイクロのヘルプセンター(英語版)の記載に基づきます(2026年11月時点)。日本語版の製品名や案内ページは確認できていません。
※マルウェアが DRScanner.exe を名乗る可能性についての記述は、第三者サイト(file.net)の情報に基づきます。
※図はいずれも私が独自に整理したイメージです。

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