
Windowsの「フォト」や「映画&テレビ」で画像・動画を開いたとき、普段は表示されているはずの「前へ」「次へ」の矢印が突然表示されなくなることがあります。
同じフォルダーに複数のファイルがあるのに、前後の画像や動画へ移動できない状態です。
今回発生した症状
- 「フォト」で前後の画像へ移動する矢印が表示されない
- 「映画&テレビ」でも前後の動画へ移動できない
- 同じフォルダーに複数のファイルがある
- パソコンを再起動すると正常に戻った
再起動で直った場合は、設定が恒久的に変更されたのではなく、Windowsやアプリの一時的な状態不良だった可能性が高いです。
この記事では、矢印が表示されなくなった原因と、再発した場合の対処法を解説します。
フォトの前へ・次への矢印が表示される仕組み
「フォト」や「映画&テレビ」の矢印は、常に表示されるわけではありません。
アプリが次の情報を正常に認識できたときに、前後へ移動するための矢印が表示されます。
アプリが認識する情報
- 現在のファイルが保存されているフォルダー
- 同じフォルダー内にある画像や動画
- 現在のファイルより前後にある対応ファイル
- エクスプローラーから渡されたファイル一覧
何らかの理由で、アプリが現在開いている1ファイルしか認識できなかった場合、アプリは「前後に移動できるファイルがない」と判断します。
その結果、同じフォルダーに複数の画像や動画があっても、前へ・次への矢印が表示されないことがあります。
前へ・次への矢印が消えた原因
今回のように、パソコンを再起動しただけで直った場合は、次のような原因が考えられます。
1.Windowsエクスプローラーの一時的な不具合
最も可能性が高いのは、Windowsエクスプローラーの一時的な状態不良です。
エクスプローラーから画像や動画を開くと、ファイルの場所や同じフォルダー内にあるファイルの情報がアプリへ渡されます。
この連携が正常に動作しなかった場合、フォトや映画&テレビは、開いたファイルだけを認識することがあります。
ポイント
フォトと映画&テレビの両方で同時に発生した場合は、アプリ個別の問題ではなく、エクスプローラーやWindows側の連携機能に問題が起きていた可能性があります。
2.アプリのプロセスが不安定になった
「フォト」や「映画&テレビ」は、画面を閉じた後もバックグラウンドでプロセスが動作している場合があります。
アプリの内部状態が不安定になると、次のような症状が発生することがあります。
- 同じフォルダー内のファイルを読み込めない
- 前へ・次への矢印が表示されない
- 画像や動画を切り替えられない
- 画面表示が正しく更新されない
パソコンを再起動すると、アプリのプロセスも終了して起動し直されるため、正常な状態へ戻ることがあります。
3.「プログラムから開く」で単一ファイルとして起動した
ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」からアプリを選択した場合、アプリへ現在の1ファイルだけが渡されることがあります。
この場合、アプリが同じフォルダー内のファイル一覧を取得できず、単一ファイルとして開く可能性があります。
確認方法
「プログラムから開く」を使用したときだけ矢印が消える場合は、ファイルを通常のダブルクリックで開いて確認してください。
4.キャッシュやアプリ間連携の不整合
Windows UpdateやMicrosoft Storeアプリの更新後などに、キャッシュやファイル関連付けの情報が一時的に不整合を起こすことがあります。
特に、フォトと映画&テレビの両方で同じ症状が発生した場合は、次の機能が関係している可能性があります。
- Windowsエクスプローラー
- ファイルの関連付け
- Microsoft Storeアプリの管理機能
- アプリへファイル情報を渡すWindowsの仕組み
再起動でなおった理由
パソコンを再起動すると、Windows内部では次の処理が行われます。
再起動によってリセットされるもの
- Windowsエクスプローラーのプロセス
- フォトや映画&テレビのプロセス
- バックグラウンドで動作しているアプリ
- 一時的なキャッシュ
- ファイルの関連付け情報
- Windowsとアプリの連携状態
そのため、一時的に不整合を起こしていた部分がリセットされ、前へ・次への矢印が再び表示されたと考えられます。
原因を断定できるとは限らない
再起動で改善したという情報だけでは、原因を一つに断定できません。ただし、今回の状況では、エクスプローラーまたはアプリの一時的な不具合だった可能性が高いと判断できます。
再発した場合の対処法
同じ症状が再発した場合は、パソコン全体を再起動する前に、次の方法を順番に試してください。
対処法1.フォトや映画&テレビを完全に終了する
最初に、フォトまたは映画&テレビを完全に終了してから、もう一度ファイルを開きます。
- Ctrl+Shift+Escキーを押す
- タスクマネージャーを開く
- 「フォト」または「映画&テレビ」を探す
- 右クリックして「タスクの終了」を選択する
- エクスプローラーからファイルを開き直す
対処法2.Windowsエクスプローラーを再起動する
フォトと映画&テレビの両方で発生している場合は、Windowsエクスプローラーの再起動が有効です。
- Ctrl+Shift+Escキーを押す
- タスクマネージャーを開く
- 「Windows エクスプローラー」を探す
- 右クリックする
- 「再起動」を選択する
エクスプローラー再起動時の注意
タスクバーやデスクトップが一時的に消えることがありますが、通常は数秒で再表示されます。作業中のファイルは、念のため事前に保存してください。
対処法3.ダブルクリックでファイルを開く
右クリックメニューの「プログラムから開く」を使用している場合は、通常のダブルクリックで開いてみます。
また、アプリを先に起動してファイルを選ぶのではなく、エクスプローラー上の画像や動画を直接開いて確認します。
起動方法を変えることで、同じフォルダー内のファイル一覧が正しくアプリへ渡される場合があります。
対処法4.同じフォルダー内のファイルを確認する
次のような状況では、前へ・次への矢印が表示されないことがあります。
- フォルダー内に対応ファイルが1つしかない
- 画像や動画の形式がアプリに対応していない
- Windowsの検索結果からファイルを開いている
- 「最近使用した項目」からファイルを開いている
- ZIPなどの圧縮フォルダー内から開いている
- OneDrive上のファイルがダウンロードされていない
- ネットワークフォルダーの接続が不安定になっている
- ファイルやフォルダーのアクセス権限に問題がある
確認のため、ローカルフォルダーへ複数の画像または動画をコピーし、そこから開いてみる方法も有効です。
対処法5.アプリを修復する
症状が何度も発生する場合は、アプリの修復を実行します。
- Windowsの「設定」を開く
- 「アプリ」を選択する
- 「インストールされているアプリ」を開く
- 「Microsoft フォト」または「映画&テレビ」を探す
- 右側のメニューから「詳細オプション」を開く
- 「修復」を実行する
修復とリセットの違い
「修復」で改善しない場合は「リセット」も利用できます。ただし、リセットするとアプリの設定やデータの一部が初期化される可能性があります。まずは「修復」から試してください。
対処法6.Windowsとアプリを更新する
Windowsやアプリのバージョンが古い場合は、更新によって問題が改善する可能性があります。
Windowsを更新する方法
「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を実行します。
Microsoft Storeアプリを更新する方法
- Microsoft Storeを開く
- 「ライブラリ」を開く
- 「更新プログラムを取得する」を選択する
- フォトなどのアプリを更新する
頻繁に再発するときの確認ポイント
再起動しても何度も発生する場合は、発生条件を確認してみてください。
確認チェックリスト
- 特定のフォルダーだけで発生するか
- 特定のファイル形式だけで発生するか
- 「プログラムから開く」を使ったときだけ発生するか
- フォトと映画&テレビの両方で発生するか
- Windows Update後から発生するようになったか
- OneDriveやネットワークフォルダー上のファイルか
- ローカルフォルダーへコピーすると正常になるか
フォトと映画&テレビの両方で同じ問題が発生する場合は、アプリ固有の問題ではなく、Windowsエクスプローラーやファイル関連付けなど、Windows側の連携機能が関係している可能性があります。
まとめ
この記事のまとめ
- 矢印が消えるのは、アプリが前後のファイルを認識できていないため
- 再起動で直った場合は、一時的な状態不良の可能性が高い
- エクスプローラーとアプリの連携不良が考えられる
- 「プログラムから開く」が影響する場合もある
- 再発時はアプリやエクスプローラーの再起動を試す
- 繰り返す場合は、アプリの修復や更新を行う
今回のように一度だけ発生し、パソコンの再起動後は正常に使えている場合は、基本的にそのまま様子を見ても問題ありません。
何度も繰り返す場合は、アプリの完全終了、Windowsエクスプローラーの再起動、アプリの修復、Windows Updateの順番で確認するとよいでしょう。